スマートスピーカーの利用シーンで、最初に思い浮かぶものの一つが”音楽再生”。
スマートスピーカー先進国である北米では、"スマートスピーカーでもっとも繰り返し使う機能は音楽再生"という調査結果(BUSINESS INSIDER調べ)が出ているほど、実利用シーンにおいても使うことが多い機能です。
この記事を読んでいる方の中にも、音楽再生に利用することを前提にスマートスピーカー選びをしている方も多いのでは無いでしょうか?
音楽再生を中心にスマートスピーカーを選ぶのであれば、ズバリ「GoogleHome(Googleアシスタント搭載スピーカー)」一択というのが管理人の見解です。
当記事では、何故「音楽再生でスマートスピーカーを選ぶなら、GoogleHome一択なのか?」についてご紹介したいと思います。
【この記事でわかること】
・各スマートスピーカーで利用可能な音楽配信サービス
・スマートスピーカーで利用可能な音楽配信サービスの比較
・音楽再生重視で選ぶべき音楽配信サービス&スマートスピーカー
・音質で選ぶスマートスピーカー
各スマートスピーカーで利用可能な音楽配信サービス
意外と忘れられがちなのが、スマートスピーカーによって使用可能な音楽配信サービスが決まってしまうということ。
正確にはスマートスピーカーが利用している音声アシスタント(GoogleHomeであればGoogleアシスタント、amazonEchoであればAlexaなど)によって、利用可能な音楽配信サービスは異なっています。
当記事執筆時点における、主な音声アシスタントで使用可能な音楽配信サービスは以下の通りです。
音声アシスタント | 利用可能な音楽配信サービス | 対応する主なスマートスピーカー |
Google アシスタント | GooglePLAYmusic、Spotify | Google Home、Google Home mini |
Amazon Echo | amazon music unlimited、Prime music、dヒッツ、うたパス | amazon Echo、Echo dot、Echo Plus |
LINE Clova | LINE Music | LINE Clova WAVE、Clova Friends |
今後各音声アシスタント共に、利用可能な音楽配信サービスは増えていく可能性が高いですが、競合であるAmazonEchoでGoogle PLAY musicが使用できたり、GoogleHomeでLINE Musicが使用できるようになることはないでしょう。
すなわち音楽再生を中心にスマートスピーカーを選ぶのであれば、利用したい音楽配信サービスを軸にスマートスピーカーを選ぶ必要があるのです。
スマートスピーカー向け音楽配信サービスの比較
スマートスピーカーに対応した音楽配信サービスには、利用料金や曲数、楽曲の品ぞろえなどで違いがあります。
詳細な違いについては別記事で触れようと思いますが、主な違いをまとめると以下のようになります。
音楽配信サービス名 | 月額利用料金 | 楽曲数 | 特徴 |
GooglePLAY music | 無料/980円/1480円(ファミリープラン) | 4000万曲以上 | PCやitunesに保存されている楽曲をアップロード可能 |
Spotify | 無料/480円(学割プラン)/980円 | 4000万曲以上 | |
amazon music unlimited | 380円(Echoプラン)/780円(プライム会員)/980円 | 4000万曲以上 | プライム会員は年額一括支払いで7800円/年 |
Prime music | amazonプライム会員は無料 | 100万曲以上 | amazonプライム会員専用プラン |
dヒッツ | 540円 | 450万曲以上 | 安室奈美恵やミスチル、桑田佳祐なども配信 |
うたパス | 324円 | 4000以上のプレイリスト | auユーザーのみ利用可能 |
LINE music | 480円(学割プラン)/960円 | 4000万曲以上 |
*利用料金や楽曲数は2018年2月4日時点の情報に基づいています
もっともスタンダードなのはGooglePLAYmusicや、amazon music unlimitedなどが提供している楽曲数4,000万曲、月額980円前後のプラン。
auが運営する「うたパス」や、ドコモ提供の「dヒッツ」は324円〜540円と低価格に抑えられているものの、曲数は400万曲から500万曲程度と10分の一程度になってしまいます。
曲数が多い上に、月額無料なのが「Spotify」。
ただし、無料プランで使用できるのは楽曲を指定できない「シャッフル再生」のみ、加えて数曲に一度は広告再生&楽曲のスキップ回数制限ありと、無料なだけにかなり制約が多いのが難点です。
曲数やサービス内容の充実度に比べ料金が安いのは「amazon music unlimited」の「Echoプラン」。
月額380円(2018年2月4日時点)で4,000万曲以上の楽曲数を誇り、広告などもありませんが、再生及び登録が可能なのは”AmazonEcho”のみ。
GoogleHomeはもちろんのこと、管理人が持っているAmazon Alexa搭載のスマートスピーカー「Eufy Genie」では登録ができませんでした・・・
AmazonEchoユーザーであれば選択肢に入れてもいいのではと思える「Echoプラン」ですが、それでも毎月380円を支払わないと音楽を楽しめないのはネック。
また、いずれの音楽配信サービスも共通ですが、聴き放題サービスという性質上、配信されているアーティストや楽曲にはかなりの制約があります。
特に邦楽は、聴き放題型の音楽配信サービスで楽曲を配信していないアーティストや曲が多く、お気に入りのアーティストや最新の曲を楽しみたいという方には向いているとは言い難いのが現状です。
加えて音楽が好きな人であればスマートフォンや、itunes等にこれまで購入やレンタルをしてきた楽曲が多くあるはず。
加入する音楽配信サービスに、それらの楽曲が全て配信されていればリプレイスしてしまって問題ないのでしょうが、そんな幸運は万に一つも無いでしょう。
選ぶべきは「Google PLAY music」
では、月額料金無しで、好きなアーティストの最新楽曲や、過去に入手した楽曲を制約なしに楽しめるサービスはないのでしょうか?
あります!
答えは「GooglePLAYmusic」です。
Googleが提供する音楽配信サービス「GooglePLAYmusic」には、無料会員でも利用可能な「手持ち音楽のクラウドアップロードサービス」があります。
自分のPCやitunesに登録されている楽曲を「Google PLAY music」にアップロードして、Google PLAY musicが利用可能な全ての端末から楽曲の再生を可能にするというサービスです。
アップロード可能な楽曲数は最大で50,000曲。
これだけの容量があれば、問題なく自分の持っている楽曲の全てをアップロードすることができると思います。
お気に入りのアーティストや最新の楽曲が音楽配信サービスに登録されていなくても、レンタルや購入した楽曲をアップロードすれば良いので、いつでも聴きたい曲がスマートスピーカー経由で再生できるようになるわけです。
スマートスピーカーで利用可能な音楽配信サービスのうち、「手持ち音楽のクラウドアップロードサービス」に対応しているのは「GooglePLAYmusic」のみ。
*GooglePLAYmusicへ音楽をアップロードするためには、PCが必要です。スマートフォンからのアップロードはできません
その「GooglePLAYmusic」が利用可能なスマートスピーカーは「GoogleHome」(正確にはGoogleアシスタント搭載スマートスピーカー)のみ、という点を踏まえれば音楽再生を軸にスマートスピーカーを選ぶ場合の選択肢は「Google Home」一択と言えるでしょう。
ただ残念なことに「GoogleHome」も「GoogleHomemini」も、音楽を楽しむ上で十分な音質とは言い難い部分があります。
「GooglePLAYmusic」が利用可能な「Googleアシスタント搭載スマートスピーカー」には、SONYやONKYO、JBLなどから発売されている音質にこだわったスピーカーがあります。
スマートースピーカーとして利用できる機能は「GoogleHome」や「GoogleHomemini」と変わらないので、音楽再生にトコトンこだわるのであれば、それらの製品を選ぶべきでしょう。
音質で選ぶ、Googleアシスタント搭載スマートスピーカー
JBL LINK【Googleアシスタント搭載】
JBL LINK 価格・購入可能店舗等
製品名:JBL LINK(JBL LINK 20及びJBL LINK 10)
対応音声アシスタント:Googleアシスタント
発売元:JBL
希望小売価格:LINK 10 14,880円、LINK 20 19,880円(ともに税抜き)
取扱ショップ
・楽天市場で、JBL LINKを探す
JBL LINK 特徴・できること・比較
JBLは家庭用オーディオから業務用機器まで様々なオーディオ機器を提供する世界最大のオーディオメーカー。
JBLブランドで初の「Googleアシスタント搭載」スマートスピーカーが「JBL LINK」です。
JBL LINK特徴は以下の通り。
- コンパクトボディに高性能フルレンジスピーカー2機を搭載し、パワフルで迫力のあるサウンドを実現
- IPX7相当のウォータープルーフ機能を搭載。キッチンなど水回りでも使用が可能
- バッテリー内蔵で持ち運びが可能
なおJBL LINK 10とJBL LINK 20ではスピーカーの最大出力(LINK 10=8W、LINK 20=10W)、径(LINK 10=45mm、LINK 20=50mm)、バッテリー容量(LINK 10=再生5時間、LINK 20=再生10時間)といった違いがあります。
管理人的なイチオシポイントは、ズバリ価格。
SONYやONKYOのスマートスピーカーは、「GoogleHome(希望小売価格14,000円)」と比べて1万円程度高く設定されていますが、「JBL LINK 10」であれば14,880円と、「GoogleHome」とほぼ変わらない値段で購入が可能です。
+880円で「高音質、防水機能、バッテリー」が付くのは、かなりお得と言えるのでは無いでしょうか。
オンキヨー AIスピーカーG3【Googleアシスタント搭載】
オンキヨー AIスピーカーG3 価格・購入可能店舗等
製品名:スマートスピーカーG3(VC-GX30)
対応AI:Googleアシスタント
発売元:オンキヨー
希望小売価格:オープン(25,000円前後)
取扱ショップ
・楽天市場で、スマートスピーカーG3(VC-GX30を探す)
オンキヨー AIスピーカーG3 特徴・できること・比較
オンキヨー製のスマートスピーカー。Googleアシスタントに対応しており、スマートスピーカーとしての機能はGoogleHomeと同じ。
VC-GX30ならではの特徴としては
・新開発の高音質技術採用により、小型ながら大型スピーカーのような高音質を実現
・フローティング構造により、マイクに伝わる内部振動を抑制し、フラットな特性を実現することで音楽再生中もアシスタントの応答の良さを確保
・Bluetooth搭載で、スマホやタブレット内の音楽も再生可能
*いずれもオンキヨープレスリリースより抜粋
Google HomeやGoogle Home miniの場合、音楽を大ボリュームで再生していると音声アシスタントが反応しづらいので、音楽再生中の応答性の良さは期待したいところです。
【関連記事】
・音声認識を向上させるマイク進藤抑制技術を開発(オンキヨープレスリリース)
SONY LF-S50G【Googleアシスタント搭載】
SONY LF-S50G 価格・購入可能店舗等
製品名:LF-S50G
対応AI:Googleアシスタント
発売元:SONY
発売日:2017年12月9日(発売中)
希望小売価格:24,880円(税抜)
取扱ショップ
・楽天市場で、LF-S50Gを探す
SONY LF-S50G 特徴・できること・比較
ソニー製のAIスピーカー。Googleアシスタントに対応しており、AIスピーカーとしての機能はGoogleHomeと同じ。
特徴となるのは360度どこから聞いても聞こえ方が変わらない高音質スピーカーと、本体に触らずにジェスチャー操作が可能である点。
キッチンなどでの利用を想定した防滴機能や、時計表示機能もGoogleHomeには無い特徴。
お値段はGoogleHomeに比べて+1万円とそれなりに値が張りますが、GoogleHomeは音質が今一歩(個人の意見です)なので、音楽を軸にAIスピーカーを選びたい人には良い選択肢になるかもしれません。
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